キャラウェイ

芳香のあるセリ科植物のキャラウェイは、ギリシア・ローマ時代から最も人気のあるハーブのひとつでした。ギリシアの医師ディオスコリデスは、青白い顔をした少女たちにキャラウェイを摂るように忠告したといいます。さらに17世紀の初め、パーキンソンは風邪の治療や腸内のガスを除去する目的でこのハーブを用いました。

■お料理に
 いろいろなお料理のにおい付けに。
■その他(フラボノイド効果)
  キャラウェイの種を噛めば、口臭を防いでくれます。

ローズ

甘く魅力的な香りと美しさをもち「花の女王」と言われ私たちの生活でも身近な存在のローズは、世界中に2万種を超える品種があるといわれます。 古代ローマの人々にとっては「喜びの花」で宴会で卓上に飾るのはもちろん結婚式にはバラでティアラを作ったり、勝利者が行進する通りに花びらをまいたといわれています。また、かの有名なクレオパトラは永遠の美と若さを保つため、毎日バラの花びらを、浴槽いっぱいに浮かべて入浴したそうです。 ローズの香りを小道具に使っていた、歴史に残る美女たちの“美と若さ”のヒケツはバラだったのではないかと思います。

■ハーブティーに
 ホルモンのバランスを整えるとされ、老化や衰えはじめた肌、敏感肌、しみなどに効果があリます。
■お料理に
 最近の話題の、ローズを使って作るジャムは、ハーブティーに入れて一緒に飲むと、そのさわやかな香 りで心もリラックスできます。

ヒソップ

ヒソップの語源は、ヘブライ語の「去る(azob)」で、花言葉は“清潔”といい、ヘブライ人に“聖なるハーブ”と呼ばれ、とても大切にされていました。神殿などの神聖な場所を清めたり、ユダヤ教でも、「過ぎ越しの祭り」には、どの家庭でも身も心も清めるために食べる習わしがあり、アラブの人々は今でもヒソップのことを“アザフ(神聖なハーブの意となっている)”と呼んでいます。日本には明治時代に伝わりましたが、少しミントに似た爽やかな香りと苦味から、ヤナギハッカという和名がつけられました。ヒソップは全草をお茶に利用でき、ヨーロッパでは昔からハーブティーや料理などに広く利用されてきみした。

■ハーブティーに
 脂っぽい食事の後をサッパリ。
 風邪で体力がなくなっている時。
 ブレンドティーで体も心もすっきりです。
■お料理に
 脂肪分の多い肉料理や生臭い魚料理を食べやすくするためスパイスとして。
 お菓子にも使われ、アップルパイや洋梨のシロップ煮に細かく刻んだ葉を散らすと一層甘さが引き立  ち、味わい深くなります。
■体に
 独特のクラシックな香りに人気があります。ハーブをお風呂に入れたり、精油 なら5~6滴を、ひと握り分の極楽塩に混ぜてから、お風呂に入れると、ストレスによる疲れを緩和し、  身体の細胞を活性化させて、とてもリフレッシュできます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

オレンジ

オレンジといえば、ハーブよりもフルーツのイメージが強いと思いますが、中国原産の薬用植物です。今も昔も中国では盛んにオレンジを薬として用いています。あの七味唐辛子に入っている陳皮は完熟果の果皮を、乾燥させたもので、消化を助ける漢方薬です。日本では温州みかんがリンゴと共に日本人に愛され、良く食べられている果物ですが、オレンジが日本に伝えられたのは、明治の中頃で、意外と歴史の浅い果物です。 オレンジブロッサム(オレンジフラワー)のハーブの香りは、間脳を刺激し、勉学する意欲が湧いて来る香りです。

■ハーブティーに
 カモミールや、ペパーミントは、オレンジと相性が良いので、ミックスしても。
■お料理に
 果汁を搾っただけでもおいしく、また鴨料理のオレンジソースは、あまりにも有名です。

マジョラム

イギリスではこれは「マジェラム」または「マージェロム」として知られてきました。この言葉の由来は定かではありませんが、たぶん真珠という意味のギリシャ語「マルガロン」という言葉、マーガレットという女性名となっているこの言葉からきているのではないかといわれています。 白灰緑色で 薄い毛に覆われた 小さな葉と、甘い香りを持つ多年草。白い結び目のような、小さな花が咲きます。耐寒性がないので、寒冷地では一年草として育てることもあります。名前の由来は、ラテン語「マヨルmajor(大きい)」から来ています。

■お料理に
 挽肉料理に入れたり,肉の煮込みやローストに。
 香りが優しい分,長く火を通しますと独特の香りが消えてしまうので,さっと火を通す程度にします。
 長く煮込むときは,タイムと合わせて用いると、風味の相乗効果が期待出来ます。
・乾燥に向くハーブで,ドライにしたものをスープやソース,シチューの香り付けとして。 

グランベリー

ツツジ科スノキ属の北アメリカで生産されている小さな果樹。ツルコケモモの近縁種で日本名はオオミツルコケモモ。さくらんぼ大の小さくてかわいい真っ赤な実をつけます。名前の由来はクランベリーの花が鶴(クレイン)に似ていることからきています。酸味がありジャムやジュース、お菓子などによく使われています。クリスマスのときには七面鳥の丸焼きにクランベリーソースはつきもの。ちなみに、クランベリーにメープルシロップを加えて七面鳥に添えたのが、クランベリーソースの始まりと言われています。アメリカでは果物出荷量のトップ3に入るほどの人気ものです。

■ハーブティーに
材料 (カップ約1杯分)
100%クランベリージュース ・・・ 約100cc
レモンバーム(フレッシュ) ・・・2枝(生葉を10~15枚程度)
お湯 ・・・約100cc
■お料理に
ジャム、ジュース、いろいろなお菓子にも。

ルイボス

南アフリカのセダルバーグ山脈の高原に自生する低木の針葉樹の一種です。小さな黄色い花が咲きます。「ルイボス」という名は、お茶をつくるときの発酵過程で 葉や新芽にだんだんと現れてくる赤い色に由来します。小さな黄色い花が咲きます。ルイボスの効能は南アフリカのみならず、ドイツ・オランダ・イギリス・ アメリカ・日本などで研究され、その効能が検証されています。従来南アフリカの先住民の間では、「不老長寿のお茶」として今日まで愛飲されています。

■ハーブティーに
■体に
・化粧水に
・入浴剤として
・洗顔の際に(くすみに効果があります。)

マテ

南米各国では、葉の部分が薬草として、或いは爽快感を与えるハーブティーとして、伝統的に利用されて来ています。南米でイエルバ・マテ と言えば、日本の緑茶の如く、「ナショナルドリンク」とみなされ、人々にこよなく愛飲されていますが、ヨーロッパでは、「インディオの緑色の黄金」 と呼ばれ珍重されています。

■ハーブティーに
マテリーフの浸出茶が一般的な摂取法です。2グラムのキザミをカップに入れ150mlの熱湯を注ぎます。
■注意
カフェインが含有が高いので、妊娠中・授乳中の場合や、刺激物に敏感なかたは避けてください。

ハイビスカス

ハイビスカスはフヨウ属あおい科の一年草で、原産地は東インド、中国方面 とされています。ハイビスカスは品種が多く、沖縄の方言名で「アカバナー」と呼ばれるように、真っ赤な花ばかりではなく、淡色系の花を咲かせる種類もあります。

■ハーブティーに
(ブレンド)
・便秘にこうかがあります。
  ハイビスカス     小さじ1/2
  ローズヒップ        1/2
  ヤロウ           1/3
  ローズレッド        1/3
・二日酔いの朝に効果があります。
  ハイビスカス     小さじ1/2
  ローズ           1/3
  リンデンフラワー      1/2
  ローズマリー        

クローブ

蕾を乾燥させて作られるクローブのスパイスは、16世紀以来、胡椒と並んで、重要な貿易品として地位を占めてきました。インドカレーにおいては、シナモン、カルダモンと並んで欠かせないスパイス」の1つです。 また クローブは、古くから伝統的に歯痛の治療薬として用いられており、中国では、クローブの蕾を噛んで、歯の痛みを和らげるのに使っていました。現代でも、歯磨きの原料として使われており、市販されているチューブ入り歯磨の中には、クローブの香りを感じるものがたくさんあります。また、強い殺菌作用があることから、伝染病の治療にも使われてきました。

■お料理に
煮込みやオーブン料理で肉・たまねぎなどに刺して香りを加えます。
ひき肉料理には粉末を使います。甘くさわやかな香りが特徴です。

アロエベラ

ユリ科の植物で、たまねぎ・ニンニク・アスパラガスなどと同じ野菜の仲間です。 日本ではキダチアロエがポピュラーですが、欧米ではアロエといえばアロエベラのことを指します。ベラはラテン語で本物という意味です。 BC2000年のエジプトではアロエベラが健康維持に役立つと言われ、昔の書物にも残っています。 美容にも大変よく、クレオパトラが愛用していたのも、このアロエベラです。

■食べ方
アロエベラの葉肉部分をジュースやヨーグルト、ゼリーなどに入れて。
■体に
アロエベラの葉1枚をトゲをとり、よく水洗いしてから1~2㎝幅にきざむ、布袋にきざんだアロエを入れ、アロエが外に出ないようにしばって湯船にいれます。
浴槽に入りながら、アロエ汁を絞り出すように袋をもみほぐしてアロエ風呂を楽しんでみては。

レモンバーベナ

さわやかなレモンの香りを放ち、ハーブティーの女王の名にふさわしい多くの人に好まれるハーブですが、華やかな神話や伝説のたぐいがほとんどないのが、とても不思議なくらいです。南米原産で、チリ、ペルー、アルゼンチンなど、アンデス山脈の土着の植物で、現地でもスパイスや香油として、よく使われています。そして、1784年にスペイン人によって、ヨーロッパに持ち込まれました。 ヨーロッパでは、もともとディナーのときのフィンガーボールの水(指先をすすぐ水)に、レモンの香りをつけるために利用されていました。レモンバーベナは、フランス語で「ヴェルベーヌ」と呼ばれ、フランス人が好んで飲むハーブティーとして有名です。

■ハーブティーに
ミント類と相性がよく、ホットでもアイスでもおいしく飲める
ブレンドティーとして親しまれています。
■お料理に
ケーキや飲み物に香りを付けたりします。
■体に
浴湯料、香粧料にも利用できます。

オレガノ

ギリシャ神話では、愛と美の女神ビーナスが海の水から作り出し、太陽をたくさん浴びる様にと一番高い山に植えた草と伝えられており、古くから栽培されていたハーブです。学名のオリガヌム(Origanum)は、ギリシャ語のオロス(山の意)とガノス(喜びの意)が語源となっています。 「ハナハッカ」が示す通りミントに似た刺激臭とピリッとした辛味があります。

■お料理に
全草を乾燥、または生で各種料理に用いられます。特にトマトとの相性は最高で、トマトソース、ミートソース、ピザには欠かせません。イタリアでは、ピザソースはオレガノが命といわれているほどです
■ハーブティーに
食欲増進作用、消化促進作用があり、食事の前のオレガノティーは特におすすめです。


ゲッケイジュ

クスノキ科Lauraceaeのゲッケイジュ(ラウルス)属Laurusは、南ヨーロッパ、カナリア諸島に分布する常緑低木、高木で、ゲッケイジュ(月桂樹)は、地中海地方原産で雌雄異株の常緑高木です。ローレル、ローリエ、ベイリーフ、スイート・ベイ、ベイなど様々な呼び名がありますが、木そのものがゲッケイジュでハーブとしてのゲッケイジュの葉をローリエ、ベイとして使う事が多いですね。ローレルはあまり区別されていないようです。ちなみにローリエはフランス語、ローレルはスペイン語および英語、ベイは英語です。葉は、やや灰色がかった緑色をしており、レモンやクローブに似た甘い香り特徴で、古くから香辛料等に用いられています。 古代ギリシア・ローマ時代から、宗教儀式に用いたり、英雄や勝者、芸術家などに英知と栄光の象徴として与えられていました。現在でもマラソン競技などに受け継がれていますね。学名のLaurusはラテン語の「誉めたたえる」の意味をもつLaudisから来ています。 又、ヨーロッパでは古くから魔よけなど凶事に対するお守りの木とされ、ペストなどの疫病が蔓延した時代には街角で燃やされたり、稲妻を避けるものと信じられ、宮殿や広場などに植樹されていました。

■利用法・・
優れた防虫効果もあり、米などの穀物や小麦粉などの容器に入れてお
くと虫が寄りつきません。

ジャスミン

ジャスミンは耐寒性の常緑ツル性の植物で、原産地は北インドや中国。香水や石けんなどの香料やお茶に混ぜるなどして使われます。ジャスミンの精油は、東洋では何世紀にも渡って医薬品や香料として認められ、ジャスミンの花は日暮れのころから濃厚に甘く香ることから、インドでは「夜の女王」と呼ばれたといいます。蒸し暑い夜の空気に触れると開花するそうです。最も強い香りを放つ夜明け前に花を摘み香りを楽しめます。

■お茶で
ティーポットにティースプーン2杯のドライハーブを入れ、熱湯を注いで3分ほど蒸らします。

エッセンシャルオイルに
気分をリラックスさせてくれます。
また、不安感を和らげる作用もあり、気分を明るくさせるだけでなく気持ちを高ぶらせてくれます。
■体に
ジャスミンのハーバルバスは、高貴な湯浴として、肌を鎮静させ強壮するのに、とても効果があるとされています。

ターメリック

ウコンはショウガ科の多年草で、日本では500年位前に沖縄に伝えられ、鹿児島、奄美大島などに生息します。薬として用いられるのは根茎で、大昔の時代には「卑弥呼の秘薬」とも呼ばれ、特に肝臓病、糖尿病、高血圧、心臓病に効果が期待されるとされてきました。日本では平安時代から木綿の染料として利用されてきました。食品の着色料にも使われています。 ヨーロッパでは、肉類の防腐剤、防虫剤として利用されています。 ウコンの黄色色素は苦味のあるクルクミンと呼ばれる物質で、肝臓の機能を回復するのに有効であると言われています。

■お茶で

カモミール

カモミールは、ドイツで「お母さんのハーブ」と呼ばれます。これは、月経に関わる不調や更年期障害の対策に使われてきたからです。また、ギリシアではヒポクラテスが熱剤にローマンカモミールを使用したという記述もあり、古代エジプトではお薬として人々から高い評価を得ていたという説も。

■ハーブティーに
・鍋の中にジャーマンカモミールのドライをティースプーン1杯、ミルク180ccを入れ、煮立てます。
・煮立ったら火を止め蓋をし、3~4分蒸らしてから、茶こしでカップに注ぎます。
・お好みではちみつを入れると飲みやすくなります。
■体に
ハーブティーを濃く煮出したものを浴槽に入れて入浴剤として使用すると、お肌にも効果を発揮します。

フェネグリーク

フェネグリークは地中海沿岸地域で栽培されています。西アジアが原産地で、きたヨーロッパでは肥料として草に混ぜる目的でつくられてきました。」

■ハーブティーに
ローストした種をお茶にして飲用もできます。身体から甘い香りがするようになるとされています。
■体に
お茶を煮出してコットンなどにしみ込ませてパックにすれば、ニキビに効果があるなど、肌の状態を改善する効果があります。
■お料理に
スプラウとはサラダとして。
カレー料理他、チャツネや薬味・パン・揚げ物げ物・煮として。


リンデン

空に向かって堂々と枝を広げる高い木で、ドイツの人々はこの木陰で憩い、読書にふけり、愛の語らいをしてきました。シューベルトの歌曲集「冬の旅」にも歌われているように、各地をさすらう人々にとって、この樹の下は過酷な現実から目をそらす事ができた場所でした。 フランスでは夕食後のお茶として親しまれていますが、それとは別に、落ち着きのない子供にリンデンのハーブティーを飲ませる習慣もあるそうです。 また、魔女が愛の媚薬を作る際に使ったそうで、「愛の守り神」などとも言われます。いずれにしても、家庭円満に役立ちそうなハーブティーです。

■ハーブティーに
神経の疲労回復
リンデンウッド1/3杯+オレンジブロッサム1/3杯+ペパーミント1/3杯

消化促進、食後のお茶に
リンデンウッド1/3杯+ペパーミント1/2杯+ローズレッド1/2杯

ダイエットに最適
リンデンウッド1/3杯+ペパーミント1/3杯+レモングラス1/3杯+ローズマリー1/3杯 

 


レモンバーム

レモンバームはシソ科の多年草で、葉はレモンに似た甘く爽やかな香りがします。 ミツバチが集まりやすいことから、ヨーロッパでは紀元前の頃から養蜂用に栽培されています。 レモンバームは、ミツバチの葉という意味のメリッサ、またはコウスイハッカ、西洋ヤマハッカなどの別名でも呼ばれています。

■ハーブティーに(ぶれんどてぃー)
≪リラックスレシピ≫
レモンバーム 1/2杯+リンデン 1/2杯

≪不安な気持ちをしずめるレシピ≫
レモンバーム 1杯+ラベンダー 1/3杯

セージ

学名はラテン語で「サルビア・オフィキネリス」、「長生きのハーブ」として知られています。イギリスでは、長寿を願うなら5月にセージを食べなさいという諺が古くより伝えられています。 17世紀の中国でも、とても貴重なものと重宝され、セージの葉1枚を大箱3箱のお茶と交換したという話もある程です。

■お料理に
豚肉や、脂っこい肉料理や、臭みのあるレバーなどの臭い消しとしても利用されています。
■ハーブティーに
その場合、フレッシュのほうが飲みやすい。
■体に
ハーブティーの二倍の濃度でうがい薬にもなる。

カモミール

ヨーロッパにも日本の民間療法と同じ様なアロマ療法(香りを利用)とフィト療法(植物を利用)があります。カモミールは古代エジプト時代から薬用ハーブとして用いられていました。 カモミールは主に花を利用します。植物を使った治療法では最もよく使われるハーブのひとつです。 ヨーロッパではサプリメント、スキンケア用品、医薬品などに幅広く使われています。 カモミールは、ドイツでは『ママのハーブ』と呼ばれています。

■ハーブティーに
ミルクとカモミールのティーパックを鍋に入れて、温めます。
温まったら、ラム酒を少し加えてできあがり。お好みで蜂蜜を入れても。
眠れない夜に。

シナモン

シナモンは、またの名を「桂皮」と言います。桂皮は昔から東洋医学では大活躍してきました。 紀元前4000年頃からエジプトでミイラの防腐剤として使われ出し、 また、儀礼にも頻繁に使われていたようです。日本には8世紀前半に伝来しています。

■お料理に
シナモン…2~3g
米…50~100g
黒砂糖…スプーン1杯(お好みで適量)
【作り方】
まずシナモンをよく煮てください。上澄みを取ったら煮汁は残してください。次に土鍋(薬膳ではふつう鉄鍋は使いません)に米を入れ適量の水と先ほどのシナモンの煮汁、黒砂糖を入れてを入れ煮てください。お湯が沸騰したら、弱火にしてください。お米の形がくずれてきたらできあがり。
【食べ方】
1日2回、3~4日間続けてお召上がりください。
【効能】
冷えからくる腹痛、食欲不振に効果があります。中国では生理痛がひどいときにも食べられています。

マリーゴールド

鮮やかなオレンジ色の花を一年中咲かせて、目を楽しませてくれるハーブ。別名キンセンカと呼ばれています。ヨーロッパでは古くから、マリーゴールドに含まれる黄色の色素をチーズの色付けに利用してきました。また、シェイクスピアの『冬物語』に、「日没とともに床につき、朝日とともに泣きながら起き上がるマリーゴールド」のせりふがあります。ギリシャの伝説では、太陽を恋い焦がれ、見つめ続けて息絶えた娘がいたとか。その娘の倒れた後には、太陽に似た花が一輪咲いていたといい、その花がマリーゴールドです。娘の悲しい思いがこもったこの花は、女性を美しくしてくれる力を持つやさしい花でもあります。

■お料理に
新鮮な花びらには、刺激性の軽い苦みがあり、ほぐしてサラダやスープに飾るとおいしいアクセントになります。
■ハーブティーに
お茶として飲んだ場合、ちょっと苦味があり飲みにくいハーブのひとつでしょう。カモミールなどとブレンドすると飲みやすくなります。
おすすめは→ジャーマンカモマイユ・ラベンダー

フェンネル

セリ科のフェンネルは地中海沿岸の原産とされますが世界各地で生育し、メディカルハーブとして、また料理の分野に不可欠な香草として古くから用いられています。「魚のハーブ」とも言われ魚料理とよく合います。「富める者は魚とフェンネルを食べ、貧しい者は食べるものがなくてもフェンネルだけは食べる」といわれるほど、ヨーロッパの家庭には浸透し、定着しているスパイスです。 古代エジプトでは、すでに栽培が行われていたといいます。ローマ人にはとりわけ珍重されていました。詩人のワーズワースによれば「古代ローマの剣闘士は、荒々しい喧嘩好きが集まっており、彼らはフェンネルの効果を期待して食事にそれを混ぜていた。そして勝者は、フェンネルの花冠をつけていた」と言います。

■ハーブティーに
分量は1人分ティースプーン山盛り1杯(1~2g)。ポットとカップはあらかじめ温めておくと良いでしょう。ハーブをポット(急須でも可)に入れ、沸騰させ、少し置いた熱湯を注ぎ、香りを逃がさない様に必ず、蓋をしましょう。平均3分程おいてからカップに注ぎます。花や葉の場合は短かめに。茎などの固い部位は5分程おいてから。
→母乳を増やす効果があります。消化不良や便秘に効果的。月経の正常化。解毒作用と利尿作用により痩身効果があり、ダイエットにおすすめです。
■お料理に
魚料理用のソース、クールブイヨン、塩漬け魚、生魚など。
アップルパイ、スープ、肉料理に用いられ、リキュール、ベルモットなどの香料に。
インドではカレー粉の主原料として使われています。

タンデリオン

ダンディライオンという名前は、16世紀頃ヨーロッパのある医師が歯のギザギザがライオンの歯を連想させることから名付けられたと言われています。中国では「蒲公英(ほこうえい)」と言い、薬草として利用されます。

■タンポポコーヒーに
タンポポコーヒーとして飲まれるのは、根の部分です。
軽くフライパンでローストし、熱湯を注いでください。
タンポポコーヒーの出来上がりです。
■ハーブティーに
ブレンドの際相性の良いハーブ→ペパーミント

ジンジャー

ジンジャーは熱乾性ハーブとして、悪寒を除去するために用いられてきましたが、2千年前からインドで「万能薬」として使われていたことが医学書に記載されています。 アジア産のスパイスとして紀元前にヨーロッパに伝わり、その後アラビア人によってギリシアやローマへ伝わっていきローマ帝国の関税の対象になりました。 西洋で使用するジンジャーは乾茎が主体です。

■様々なお料理に
ジンジャー(生姜)には肉や魚の生臭みを消す効果があります。ジンジャー(生姜)焼きなどは人気のある調理方法として愛されています。またタンパク質分解酵素も含まれていますので、消化を良くする働きもあります。
ヨーロッパでは、乾燥ジンジャーが主に使われ、チョコレートやクッキーなどに使われ、欧米ではプリン、ケーキ、パンや飲み物(ジンジャーエール)、カレー、ピクルス、レバー料理などにも使われています。
■ハーブティーに
 1.カップにティーパックを入れお湯を注ぎます。
 2.しょうがの絞り汁を入れます。
 3.お好みの甘さになるまではちみつを加えます。

アイブライト

16世紀の初期にヨーロッパで植物の造形、色、ルーツ、生育地等によつてそれらの使用目的が決まる と言う学説「DOCTRINE OF SIGNATURES」サインの学説がハーブの専門家によつて広まりました。 目が輝くようにきれいになることから「アイブライト」名づけられました。

■ハーブティーに

1、耐熱容器(ポットなど)にアイブライトまたはジャーマンカモミールの
ハーブを2g入れ、熱湯2カップを加え、ふたをしてそのまま冷ます

2、冷めたら茶こしでこし密閉容器に注いでコットンを加え冷蔵庫で保存

■その他
冷たくひやしたコットンを軽くしぼり、軽くふき取るか、目の上に
しばらくのせて使うそうです。(1週間のうちに使いきるように)


アーティーチョーク

Cynaraはギリシア語kyon(犬の意)に由来します。 これは総苞の棘が犬の歯に似ているためといわれます。 古くギリシア、ローマ時代から野菜として栽培されてきた歴史があり、これは近縁のカルドンから生まれたものと考えられています。 日本では江戸時代中期に栽培されましたが、普及しなかったといわれます。

■ハーブティーに

ティーポットなどはあらかじめ温めておきます。ポットにカップ1杯につきティースプーン約2杯のハーブを入れ、作る杯数分の沸騰したてのお湯 (100℃) を注ぎます。(ブレンドをする場合は、混ぜ合わせた量で1杯分ティースプーン約2杯です)
2. すぐに蓋をし、約3~5分蒸らします。
3. 茶漉しのないポットの場合は、茶漉しで濾しながらカップに注ぎ出来上がりです。香りを吸い込むようにお飲み下さい。

レモングラス

「トムヤムクン」などエスニック料理にも使われる細長いイネ科の植物です。 青々とした葉に、レモンを加えたような香りですが、エキゾチックな甘美な 香りもします。インドでは古くから感染症や熱病、虫避けに使われて来ました。

葉や茎はフレッシュでもドライでも使います。スッキリさわやかハーブティーに料理ならトムヤンクンなどタイ料理の香り付けに使います。ニンニクやトウガラシとも合うので魚介類や肉の料理にも使われます。ドライは香りが落ちるので出来ればフレッシュを使いたいです。
防虫、脱臭効果があるので、乾燥させてタンスやクローゼットに入れてもいいでしょう。

バジル

バジルは、古代ギリシャの”王家の薬草”として浴湯・薬に利用されるなど、古くからその効能が知られています。 日本には、意外にも古くからあり、江戸時代に中国から到来していました。バジルの種子に水を含ませるとゼリー状になり、これで目に入ったゴミを洗ってとれるので“メボウキ”と呼ばれていました。

■バジルティー
・ティーポットにティースプーン1杯のドライバジル、あるいは生葉の場合は5~6枚を入れて、熱湯を注いで3~4分ほど蒸らす。シングル(単味)で飲む時は、紅茶に入れたり、ハチミツで甘みをつければ飲みやすいと思います。
他に、カモミールやミント系のハーブとブレンドしてもよいでしょう。


大阪テニス | 体重ベア | テディベア