アヤメ科のサフランは欧米で古くから香味料として、またメディカルハーブとして用いられ、紀元前1700年にクレタ島のクノッリス宮殿に残されたフレスコ壁画にはサフランを摘み取る人の絵が残されています。現在ではスペイン、イタリアなどで栽培され、パエリヤやブイヤベースに不可欠のスパイスハーブとして知られますが、中東諸国ではハーブティーとして服用されます。乾燥したサフラン1kgを得るには柱頭50万本(花にして16万本)が必要で、収穫後その日のうちに柱頭を摘み取り陰干しにして乾燥させます。
■お料理に
調味料や色づけとして、ブイヤベースやパエリアに利用されます。
■その他
サフランの浸出液で布をサフラン色(明るい黄色)に染める事ができます。
ドクダミ科のドクダミは、台湾・中国・ヒマラヤ・ジャワにかけて広く分布する多年草で日当たりの悪い土地に自生し、初夏に十字にみえる白い総包をつけます。ドクダミの名は「毒矯み」に由来し、また別名の十薬(ジュウヤク)はさまざまな病に奏効するところから名づけられたとされています。
生のドクダミ葉には葉のにおいの、デカノイルアセトアルデヒドやラウリールアルデヒドが含まれていて、これは、乾燥すると成分が変化をして無臭になります
■ハーブティーに
ドクダミ茶を用いますが、十薬20~30グラム、薏苡仁(よくいにん・ハトムギ)10グラムとを煎じ、お 茶代わりに飲むと一層効き目があります。
「ゼラニウム」という呼び名は、以前、この花がゲンノショウコ属(Geranium)に分類されていたことの名残です。後にペラルゴニウム属に再分類されましたが、過去の属の名前がそのまま残りました。
■ハーブティーに
ローズゼラニウムティー→ローズゼラニウムは、バラの香りがして、やさしい気持ちになれます。ま た、ストレートティーに1枚浮かべても楽しいです。
ふたつきマグカップに葉を5枚ほど入れて、お湯を注いで、2、3分ふたをします
■スキンケア
注意事項としては、強力なのでアトピーの方や敏感肌に方は
注意して量を抑え目にするか、他のものを使うほうがいいと思います。
オリーブの花言葉は「平和」で、聖書に「ノアの大洪水の最後の頃に、くちばしにオリーブの若葉をくわえた鳩がノアのところに戻って洪水の終わりを告げたと記録に残され、以来オリーブは鳩と共に・平和の象徴・とされ、国連旗のデザインにも描かれ、人々に広く親しまれています。
オリーブの樹は、地中海周辺の温暖な気候、太陽、乾燥気味な空気がオリーブには最適の土地で4000~6000年前頃からギリシャやローマで栽培されるようになり、やがてイタリア、北アフリカ、フランスへと栽培方法や、その利用法が広がっていきました。
古代エジプトでは、王の死後墓にオリーブの実が供えられたり、枝を装飾品として使用されました。ギリシャでは、古代オリンピックの優勝者にオリーブの苗が贈られたり、葉で編んだ冠は月桂樹(ローリエ)と共に、競技の勝者の頭に飾られました。
日本に初めてオリーブが伝わったのは安土桃山時代で、当時ポルトガル人が持ってきたものだったところから、ポルトガルの油(ホルト油)と呼ばれていたそうです。幕末や明治の初期に、オリーブの苗木が輸入されましたが、根付かず、明治41年にアメリカから輸入した苗木が、三重、鹿児島香川の三県に分けて植えられました。そのうち、香川県小豆島で見事に成長し、3年後にはオリーブの実が収穫されました。そのため小豆島は、日本オリーブ発祥の地で知られています。
■ハーブティーに
オリーブの葉をハーブティーとして飲用できますが、青臭い葉っぱのような香りで、シングルでは、
おいしいから掛離れています。
■お料理に
イタリア料理や地中海料理には欠かせません。
オリーブの実の塩漬けなど、料理の彩りや風味付けに欠かせません。
スギナは問荊(もんけい)と呼ばれていて、ツクシの大切な栄養面を担っているため、スギナには鉄、カルシウムなど多くのミネラルが含まれています。大昔、人間がこの地球に誕生するはるか前に、スギナはすでに、地上に生息していました。4億年もの歴史を生き抜いてきたスギナなのに、今では、どちらかというと雑草扱いされていますね。でも、古代では止血にスギナを用い、「止血するにはスギナを手に持つだけで充分だ」と主張しています。
自然療法で有名なクナイプ神父も、スギナが短時間内に血を止めることができた事例を数多く報告しています。
■お茶で
乾燥させ煎じて飲むみます。市販もされています。
ほかのハーブとブレンドしても。
■お料理に
玉子とじや、汁の実、酢の物、ごまあえ、みそあえ、つくだ煮など。
■体に
浸出液(スギナ茶を濃くだしたもの)は、ゆるんだ組織、血行の悪い肌に良いといわれています。
蒸気浴や手浴や足浴をしたり、トラブルのある部分に湿布したりするのにも。
シソの葉は蘇葉といって、漢方生薬のひとつです。シソ(蘇葉)の名は葉が紫色で、香気がさわやかで食欲がすすみ、人を蘇らせることからつけられました
■お料理に
料理のアクセントや、薬味などに。
■お茶で
・葉っぱを細かく粉上にしてさじ1杯で15秒ほど沸かします。
・新鮮なシソを葉っぱごとこれでもかというくらいに小さく切り刻み袋に煮出しおくとよりおいしいシソ茶が 出来上がります。
(シソと一緒にショウガやみかんの皮を混ぜるとシソが持つ効果をより高めるそうです。)
・お好みではちみつを入れても。
クスノキ科Lauraceaeのゲッケイジュ(ラウルス)属Laurusは、南ヨーロッパ、カナリア諸島に分布する常緑低木、高木で、ゲッケイジュ(月桂樹)は、地中海地方原産で雌雄異株の常緑高木です。ローレル、ローリエ、ベイリーフ、スイート・ベイ、ベイなど様々な呼び名がありますが、木そのものがゲッケイジュでハーブとしてのゲッケイジュの葉をローリエ、ベイとして使う事が多いですね。ローレルはあまり区別されていないようです。ちなみにローリエはフランス語、ローレルはスペイン語および英語、ベイは英語です。葉は、やや灰色がかった緑色をしており、レモンやクローブに似た甘い香り特徴で、古くから香辛料等に用いられています。
古代ギリシア・ローマ時代から、宗教儀式に用いたり、英雄や勝者、芸術家などに英知と栄光の象徴として与えられていました。現在でもマラソン競技などに受け継がれていますね。学名のLaurusはラテン語の「誉めたたえる」の意味をもつLaudisから来ています。
又、ヨーロッパでは古くから魔よけなど凶事に対するお守りの木とされ、ペストなどの疫病が蔓延した時代には街角で燃やされたり、稲妻を避けるものと信じられ、宮殿や広場などに植樹されていました。
■利用法・・
優れた防虫効果もあり、米などの穀物や小麦粉などの容器に入れてお
くと虫が寄りつきません。
ウコンはショウガ科の多年草で、日本では500年位前に沖縄に伝えられ、鹿児島、奄美大島などに生息します。薬として用いられるのは根茎で、大昔の時代には「卑弥呼の秘薬」とも呼ばれ、特に肝臓病、糖尿病、高血圧、心臓病に効果が期待されるとされてきました。日本では平安時代から木綿の染料として利用されてきました。食品の着色料にも使われています。
ヨーロッパでは、肉類の防腐剤、防虫剤として利用されています。
ウコンの黄色色素は苦味のあるクルクミンと呼ばれる物質で、肝臓の機能を回復するのに有効であると言われています。
■お茶で
ヨーロッパでタイムといえば、勇気・活動・行動力・気品・優雅さの象徴。「タイムの香りがする」という言葉は、最高のほめ言葉だったといいます。タイムはギリシャ神話に登場するスパルタ王妃ヘレネの涙からつくられたという伝説があります。ヘレネはことあるごとに涙を流し、すべての男性を惑わせ、トロイア戦争の引き金となったほどの美女でしたから、タイムの濃くて気品のある刺激的な香りと結びけられたかもしれません。中世の貴婦人は、修業にでかける恋人や夫である騎士を見送るときに、一枝のタイムとミツバチを刺繍したシルクのスカーフを送ったそうです。
■お料理に
しげきてきなかおりが肉、魚、肉、野菜と、どんな食材とも相性がよい。
ヨーロッパにも日本の民間療法と同じ様なアロマ療法(香りを利用)とフィト療法(植物を利用)があります。カモミールは古代エジプト時代から薬用ハーブとして用いられていました。
カモミールは主に花を利用します。植物を使った治療法では最もよく使われるハーブのひとつです。
ヨーロッパではサプリメント、スキンケア用品、医薬品などに幅広く使われています。
カモミールは、ドイツでは『ママのハーブ』と呼ばれています。
■ハーブティーに
ミルクとカモミールのティーパックを鍋に入れて、温めます。
温まったら、ラム酒を少し加えてできあがり。お好みで蜂蜜を入れても。
眠れない夜に。
別名「イチョウ葉」イチョウの木には2億年以上にもわたる歴史があり、中国の漢方では5000年以上も喘息やアレルギーの薬として、利用されてきた。イチョウの研究は、フランスやドイツなどヨーロッパを中心に展開しており、一般的に処方され活用されています。
■ハーブティーに
効果を得るためには2~4ヶ月間、1日3回、食後に継続して飲んでください。
ご注意1:12歳以下のお子様は飲まないで下さい。
ご注意2:抗血液凝固薬と併用しないで下さい。
ヤロウは、ギザギザと切れ込みの人った葉が特徴で、片から「兵士の傷薬」と呼ばれ、生の葉は傷の治療薬として知られています。
学名のアキレアは、古代ギリシャの英雄アキレスが、トロイの戦いで負傷した兵士たちの手当てに、この葉を用いたことが由来になっているとか。
スエーデンでは「フィールドホップ」と呼ばれビールの醸造に古くから使用されてきた歴史があります。
■ハーブティーに
体が冷えるとき
汗をかきたいとき
ヤロウの入れ方 →ティスプーン1杯に,熱湯を注ぎ,3分待ちましょう.
■ヤロウ特記事項
多量に使用すると頭痛やめまいを起こすことがるので、一回の使用量を少なくしてください。
妊娠中は使用を避けてください。
また、キク科アレルギーの人は摂取を避けてください。
古くから薬草として使われており、日本でも大正時代には、空気が綺麗になるということで植えられました。のど飴、軟膏などの原材料としてよく使われます。
■ハーブティーに
刺激が強いので、長期間の飲用は避けてください。
■入浴に
カゼの引き始めに、体力があり他の病気のない方は、熱めの湯をはり、高温のシャワーを全開で出して浴室内に蒸気をみたします。浴槽の縁に数滴の精油を滴下するか、1mlくらいを小皿に入れて縁において入浴します。あまり長時間入って体力を消耗しないようにしてください。
また、浴槽の縁に1~2滴たらせば、すてきな森林温泉浴に。
ジンジャーは熱乾性ハーブとして、悪寒を除去するために用いられてきましたが、2千年前からインドで「万能薬」として使われていたことが医学書に記載されています。
アジア産のスパイスとして紀元前にヨーロッパに伝わり、その後アラビア人によってギリシアやローマへ伝わっていきローマ帝国の関税の対象になりました。
西洋で使用するジンジャーは乾茎が主体です。
■様々なお料理に
ジンジャー(生姜)には肉や魚の生臭みを消す効果があります。ジンジャー(生姜)焼きなどは人気のある調理方法として愛されています。またタンパク質分解酵素も含まれていますので、消化を良くする働きもあります。
ヨーロッパでは、乾燥ジンジャーが主に使われ、チョコレートやクッキーなどに使われ、欧米ではプリン、ケーキ、パンや飲み物(ジンジャーエール)、カレー、ピクルス、レバー料理などにも使われています。
■ハーブティーに
1.カップにティーパックを入れお湯を注ぎます。
2.しょうがの絞り汁を入れます。
3.お好みの甘さになるまではちみつを加えます。