欧米でジャバ茶(Java tea)の名で知られるクミスクチンは熱帯アジア原産のシソ科の植物でインドネシアやマレーシアでは古くから「腎臓のお茶」として知られています。クミスクチンという名前はマレー語で「ネコのヒゲ」を意味しますが、これは花部の長く突き出た雌しべがネコのヒゲに似ているところからつけられたものです。
■ハーブティーに
急須の場合、急須にティーパック1袋を入れ熱湯をそそいでフタをし、しばらくお待ちください。急須を 軽く振って湯のみにそそいでください。
●夏はクールで、冬はホットで、また、お好みによりハチミツやレモンなどをおともに楽しめます。
ドクダミ科のドクダミは、台湾・中国・ヒマラヤ・ジャワにかけて広く分布する多年草で日当たりの悪い土地に自生し、初夏に十字にみえる白い総包をつけます。ドクダミの名は「毒矯み」に由来し、また別名の十薬(ジュウヤク)はさまざまな病に奏効するところから名づけられたとされています。
生のドクダミ葉には葉のにおいの、デカノイルアセトアルデヒドやラウリールアルデヒドが含まれていて、これは、乾燥すると成分が変化をして無臭になります
■ハーブティーに
ドクダミ茶を用いますが、十薬20~30グラム、薏苡仁(よくいにん・ハトムギ)10グラムとを煎じ、お 茶代わりに飲むと一層効き目があります。
シラカバは白く優雅な見た目から公園や街路樹に使われることが多いですが、木質が柔らかいため木材としての用途は割りばしのほかにはあまり知られていないと思います。その機能が日本で認知されるようになったのは、1997年にキシリトールが甘味料として厚生省(当時)に認可され、虫歯予防の効果が紹介されてからでしょうか。チューインガムでおなじみのキシリトールは、主にシラカバの樹液から作られているのです。
しかし、実は1000年も前からその効能は知られていて、健康を増進するために樹液を飲む習慣は、中国や韓国、ロシア、フィンランドなどに古くからありました。北海道でもアイヌの人たちは「タンイワッカ」と呼び、健康飲料としてそのまま飲んだり、あるいは発酵酒にして楽しんでいたそうです。また、ヨーロッパの国々では葉や芽、樹皮をせんじたものが薬として利用されていたそうです。
■スキンケア
シラカバの葉や樹皮から抽出された精油、木部を乾留して採取する樺木タール(樺油)はそれぞれ皮 膚病や外傷、湿疹などに効く有効成分を持ち、化粧品などに使われています。
■その他
樹液を採取できるのは、1年のうち1カ月間だけ。穴を開けるだけで、1本の木から1日5リットル程度が 採取できる。採取によって木が枯れること樹液を原料とする甘味料で、虫歯予防の効果がある。カロ リーは砂糖の75%で、インシュリンに影響を与えないことから糖尿病の患者や点滴にも使われている
もない。
「ゼラニウム」という呼び名は、以前、この花がゲンノショウコ属(Geranium)に分類されていたことの名残です。後にペラルゴニウム属に再分類されましたが、過去の属の名前がそのまま残りました。
■ハーブティーに
ローズゼラニウムティー→ローズゼラニウムは、バラの香りがして、やさしい気持ちになれます。ま た、ストレートティーに1枚浮かべても楽しいです。
ふたつきマグカップに葉を5枚ほど入れて、お湯を注いで、2、3分ふたをします
■スキンケア
注意事項としては、強力なのでアトピーの方や敏感肌に方は
注意して量を抑え目にするか、他のものを使うほうがいいと思います。
紀元前1550年頃のエジプトのパピルス文書に、薬としての処方がいくつか書き残されているぐらい古くから利用されてきました。中世ヨーロッパでの民間療法では、チフス、コレラ、赤痢などの伝染病や条虫を下すなど、諸々の病に効く万能薬として重宝されたようです。
ジュニパーは聖母マリアとキリストがエジプトに逃げたとき、その腕を開いて隠れ場所を提供した木の1つであったため、ジュニパーは追跡されている弱者の隠れ場所というふうに思われ、野ウサギも猟犬に追われた時、ジュニパーの木の陰に逃げ込むのは、ジュニパーの香りが犬の嗅覚を迷わせ、見つけられなくなることを本能的に知っているのではと言われています。
■ハーブティーに
(他のハーブティーとブレンドして)
ジュニパーベリーは、スプーンの背などで、軽くつぶしてから、ブレンドしてください。
そして、通常より長めに時間をおいてからお飲み下さい。
■お料理に
・ジンやリキュール酒の香りづけに使われるのは有名です。
・すりつぶした実は樹脂のような香りがあるので、パテやマリネなどによく使われます。
・肉の保存や臭み消しとしても良く利用され、かつてヨーロッパでは、コショウの代わりに使われていま した。
オリーブの花言葉は「平和」で、聖書に「ノアの大洪水の最後の頃に、くちばしにオリーブの若葉をくわえた鳩がノアのところに戻って洪水の終わりを告げたと記録に残され、以来オリーブは鳩と共に・平和の象徴・とされ、国連旗のデザインにも描かれ、人々に広く親しまれています。
オリーブの樹は、地中海周辺の温暖な気候、太陽、乾燥気味な空気がオリーブには最適の土地で4000~6000年前頃からギリシャやローマで栽培されるようになり、やがてイタリア、北アフリカ、フランスへと栽培方法や、その利用法が広がっていきました。
古代エジプトでは、王の死後墓にオリーブの実が供えられたり、枝を装飾品として使用されました。ギリシャでは、古代オリンピックの優勝者にオリーブの苗が贈られたり、葉で編んだ冠は月桂樹(ローリエ)と共に、競技の勝者の頭に飾られました。
日本に初めてオリーブが伝わったのは安土桃山時代で、当時ポルトガル人が持ってきたものだったところから、ポルトガルの油(ホルト油)と呼ばれていたそうです。幕末や明治の初期に、オリーブの苗木が輸入されましたが、根付かず、明治41年にアメリカから輸入した苗木が、三重、鹿児島香川の三県に分けて植えられました。そのうち、香川県小豆島で見事に成長し、3年後にはオリーブの実が収穫されました。そのため小豆島は、日本オリーブ発祥の地で知られています。
■ハーブティーに
オリーブの葉をハーブティーとして飲用できますが、青臭い葉っぱのような香りで、シングルでは、
おいしいから掛離れています。
■お料理に
イタリア料理や地中海料理には欠かせません。
オリーブの実の塩漬けなど、料理の彩りや風味付けに欠かせません。
チコリはヨーロッパ原産のとても美しい澄んだ青色の花で、よく清らかな少女の瞳にたとえられます。
伝説も少女にまつわるお話が多く、ドイツではこの花の透き通るような清らかな青さは、一人の少女の涙からできたとされ、いつまで待っても帰ってこない恋人を想い、待ちわびた少女が道端で流した涙がチコリに姿を変えたそうです。
また、ニコチンを緩和するのにも役立つので、愛煙家の皆さんはコーヒー代わりに愛飲されるのはいかがでしょうか。
■ハーブティーに
チコリのハーブティーは個性の強いので、ストレートで。
コーヒーのようにミルクを入れて飲んでも。妊婦さんや授乳中の方も、ノンカフェインなので安心して飲め ます。
■お料理に
・サラダにして
・花びらをサラダに散らしたり、かすかな苦味のある葉を松の実と混ぜサラダのトッピングに用いるのも 。
・株に土をかぶせて保温するとできる白い葉球(軟白野菜)は、フランス料理やイタリア料理のオードブ ルなどでおなじみのチコリです。
ツツジ科スノキ属の北アメリカで生産されている小さな果樹。ツルコケモモの近縁種で日本名はオオミツルコケモモ。さくらんぼ大の小さくてかわいい真っ赤な実をつけます。名前の由来はクランベリーの花が鶴(クレイン)に似ていることからきています。酸味がありジャムやジュース、お菓子などによく使われています。クリスマスのときには七面鳥の丸焼きにクランベリーソースはつきもの。ちなみに、クランベリーにメープルシロップを加えて七面鳥に添えたのが、クランベリーソースの始まりと言われています。アメリカでは果物出荷量のトップ3に入るほどの人気ものです。
■ハーブティーに
材料 (カップ約1杯分)
100%クランベリージュース ・・・ 約100cc
レモンバーム(フレッシュ) ・・・2枝(生葉を10~15枚程度)
お湯 ・・・約100cc
■お料理に
ジャム、ジュース、いろいろなお菓子にも。
ハイビスカスはフヨウ属あおい科の一年草で、原産地は東インド、中国方面 とされています。ハイビスカスは品種が多く、沖縄の方言名で「アカバナー」と呼ばれるように、真っ赤な花ばかりではなく、淡色系の花を咲かせる種類もあります。
■ハーブティーに
(ブレンド)
・便秘にこうかがあります。
ハイビスカス 小さじ1/2
ローズヒップ 1/2
ヤロウ 1/3
ローズレッド 1/3
・二日酔いの朝に効果があります。
ハイビスカス 小さじ1/2
ローズ 1/3
リンデンフラワー 1/2
ローズマリー
クスノキ科Lauraceaeのゲッケイジュ(ラウルス)属Laurusは、南ヨーロッパ、カナリア諸島に分布する常緑低木、高木で、ゲッケイジュ(月桂樹)は、地中海地方原産で雌雄異株の常緑高木です。ローレル、ローリエ、ベイリーフ、スイート・ベイ、ベイなど様々な呼び名がありますが、木そのものがゲッケイジュでハーブとしてのゲッケイジュの葉をローリエ、ベイとして使う事が多いですね。ローレルはあまり区別されていないようです。ちなみにローリエはフランス語、ローレルはスペイン語および英語、ベイは英語です。葉は、やや灰色がかった緑色をしており、レモンやクローブに似た甘い香り特徴で、古くから香辛料等に用いられています。
古代ギリシア・ローマ時代から、宗教儀式に用いたり、英雄や勝者、芸術家などに英知と栄光の象徴として与えられていました。現在でもマラソン競技などに受け継がれていますね。学名のLaurusはラテン語の「誉めたたえる」の意味をもつLaudisから来ています。
又、ヨーロッパでは古くから魔よけなど凶事に対するお守りの木とされ、ペストなどの疫病が蔓延した時代には街角で燃やされたり、稲妻を避けるものと信じられ、宮殿や広場などに植樹されていました。
■利用法・・
優れた防虫効果もあり、米などの穀物や小麦粉などの容器に入れてお
くと虫が寄りつきません。
空に向かって堂々と枝を広げる高い木で、ドイツの人々はこの木陰で憩い、読書にふけり、愛の語らいをしてきました。シューベルトの歌曲集「冬の旅」にも歌われているように、各地をさすらう人々にとって、この樹の下は過酷な現実から目をそらす事ができた場所でした。
フランスでは夕食後のお茶として親しまれていますが、それとは別に、落ち着きのない子供にリンデンのハーブティーを飲ませる習慣もあるそうです。
また、魔女が愛の媚薬を作る際に使ったそうで、「愛の守り神」などとも言われます。いずれにしても、家庭円満に役立ちそうなハーブティーです。
■ハーブティーに
神経の疲労回復
リンデンウッド1/3杯+オレンジブロッサム1/3杯+ペパーミント1/3杯
消化促進、食後のお茶に
リンデンウッド1/3杯+ペパーミント1/2杯+ローズレッド1/2杯
ダイエットに最適
リンデンウッド1/3杯+ペパーミント1/3杯+レモングラス1/3杯+ローズマリー1/3杯
鮮やかなワインレッドの色とさわやかな酸味が女性に人気のハーブです。その名はエジプトの美の女神ヒビスに由来しています。エジプトでは、ピラミッド作りの職人達が、休憩の時にハイビスカスのお茶を飲んでいたといわれています。暑いエジプトでは水分の補給が欠かせません、そこでただ水分を摂るのだけではなく、もっと身体に役に立つ飲み物としてハイビスカスが選ばれたようです。
■お料理に
〈ハイビスカスゼリー
材料
ハイビスカスティー
ハイビスカス 小さじ3
虹のかけはし又は浄水 400cc
粉寒天 2g(小さじ1)
虹のかけはし又は浄水 100cc
はちみつ 大さじ5
レモン 大さじ1
作り方
1. ハイビスカスティーを少し長めに浸し、作り置く
2. ナベに、虹のかけはし(浄水)と粉寒天を入れ、
かき混ぜながら煮溶かし、1分半ほどグツグツさ
せる
3. ハーブはちみつを入れ、火からおろし1.を入れ、
好みでレモン汁を入れる
4. 容器に入れ、冷やし固める
古くから薬草として使われており、日本でも大正時代には、空気が綺麗になるということで植えられました。のど飴、軟膏などの原材料としてよく使われます。
■ハーブティーに
刺激が強いので、長期間の飲用は避けてください。
■入浴に
カゼの引き始めに、体力があり他の病気のない方は、熱めの湯をはり、高温のシャワーを全開で出して浴室内に蒸気をみたします。浴槽の縁に数滴の精油を滴下するか、1mlくらいを小皿に入れて縁において入浴します。あまり長時間入って体力を消耗しないようにしてください。
また、浴槽の縁に1~2滴たらせば、すてきな森林温泉浴に。
セリ科のフェンネルは地中海沿岸の原産とされますが世界各地で生育し、メディカルハーブとして、また料理の分野に不可欠な香草として古くから用いられています。「魚のハーブ」とも言われ魚料理とよく合います。「富める者は魚とフェンネルを食べ、貧しい者は食べるものがなくてもフェンネルだけは食べる」といわれるほど、ヨーロッパの家庭には浸透し、定着しているスパイスです。
古代エジプトでは、すでに栽培が行われていたといいます。ローマ人にはとりわけ珍重されていました。詩人のワーズワースによれば「古代ローマの剣闘士は、荒々しい喧嘩好きが集まっており、彼らはフェンネルの効果を期待して食事にそれを混ぜていた。そして勝者は、フェンネルの花冠をつけていた」と言います。
■ハーブティーに
分量は1人分ティースプーン山盛り1杯(1~2g)。ポットとカップはあらかじめ温めておくと良いでしょう。ハーブをポット(急須でも可)に入れ、沸騰させ、少し置いた熱湯を注ぎ、香りを逃がさない様に必ず、蓋をしましょう。平均3分程おいてからカップに注ぎます。花や葉の場合は短かめに。茎などの固い部位は5分程おいてから。
→母乳を増やす効果があります。消化不良や便秘に効果的。月経の正常化。解毒作用と利尿作用により痩身効果があり、ダイエットにおすすめです。
■お料理に
魚料理用のソース、クールブイヨン、塩漬け魚、生魚など。
アップルパイ、スープ、肉料理に用いられ、リキュール、ベルモットなどの香料に。
インドではカレー粉の主原料として使われています。
ダンディライオンという名前は、16世紀頃ヨーロッパのある医師が歯のギザギザがライオンの歯を連想させることから名付けられたと言われています。中国では「蒲公英(ほこうえい)」と言い、薬草として利用されます。
■タンポポコーヒーに
タンポポコーヒーとして飲まれるのは、根の部分です。
軽くフライパンでローストし、熱湯を注いでください。
タンポポコーヒーの出来上がりです。
■ハーブティーに
ブレンドの際相性の良いハーブ→ペパーミント