月桃は亜熱帯性のショウガ科の多年草で沖縄ではサンニンと呼ばれ、高さ3mにまで育ちます。初夏には肉質で唇状の白い花を咲かせ、秋には赤い実をつけます。花弁の端はピンク色でその形が小さな貝殻を思わせることからハワイではシェル・ジンジャーと呼ばれています。沖縄では旧暦の12月8日をムーチー(餅)の日と言い、カーサームーチー(月桃の葉で包んだ餅)を食べる慣わしがあります。
■ハーブティーに
「ポリフェノール」が多く含まれていることが明らかになり、幅広い分野への応用が進められています。
■その他
心と体をやさしく解き放って、落ち着きと安らぎを回復してくれます。
芳香のあるセリ科植物のキャラウェイは、ギリシア・ローマ時代から最も人気のあるハーブのひとつでした。ギリシアの医師ディオスコリデスは、青白い顔をした少女たちにキャラウェイを摂るように忠告したといいます。さらに17世紀の初め、パーキンソンは風邪の治療や腸内のガスを除去する目的でこのハーブを用いました。
■お料理に
いろいろなお料理のにおい付けに。
■その他(フラボノイド効果)
キャラウェイの種を噛めば、口臭を防いでくれます。
甘く魅力的な香りと美しさをもち「花の女王」と言われ私たちの生活でも身近な存在のローズは、世界中に2万種を超える品種があるといわれます。
古代ローマの人々にとっては「喜びの花」で宴会で卓上に飾るのはもちろん結婚式にはバラでティアラを作ったり、勝利者が行進する通りに花びらをまいたといわれています。また、かの有名なクレオパトラは永遠の美と若さを保つため、毎日バラの花びらを、浴槽いっぱいに浮かべて入浴したそうです。
ローズの香りを小道具に使っていた、歴史に残る美女たちの“美と若さ”のヒケツはバラだったのではないかと思います。
■ハーブティーに
ホルモンのバランスを整えるとされ、老化や衰えはじめた肌、敏感肌、しみなどに効果があリます。
■お料理に
最近の話題の、ローズを使って作るジャムは、ハーブティーに入れて一緒に飲むと、そのさわやかな香 りで心もリラックスできます。
ラベンダーのニックネームは[香りの庭の女王]と言われ、花は小さくても甘い芳香を放って、とても存在感をアピールしています。古代ギリシャやローマ人たちは、バスタブが紫色に染まるほどたくさんのラ
ベンダーの花を浮かべて入浴し、清潔を保ち傷を癒すのに役立てながら優雅なひとときを過ごしたそうです。イギリスでは気絶した女性にラベンダーの香りを嗅がせると息を吹きかえす[魔法の香り]と言われていたとか。イタリアではラベンダーが花咲く季節には、その花の茂みに洗濯物を広げて香りを染み込ませながら乾燥させる習慣があります。また花のない季節には、タンスや戸棚に乾燥して保存しておいたラベンダーポプリを入れて1年中香りを絶やさないそうです。
■ハーブティーに
ラベンダーティーは、香りはすてきなのですが、濃く入れると苦味が強くなるので、薄めに入れたり、甘みを加えたり、あるいは他のハーブとブレンドする、あるいは紅茶にブレンドしてフレーバーティーとして飲むのもおすすめです。
!!子宮を刺激するので、妊娠初期は使用しないほうがいいでしょう。乳幼児には使用しないよう ご注意ください。低血圧の人は眠くなるときがあります。
■体に
エッセンシャルオイルを入浴剤に使うとリラックス効果がもてます。
イギリスではこれは「マジェラム」または「マージェロム」として知られてきました。この言葉の由来は定かではありませんが、たぶん真珠という意味のギリシャ語「マルガロン」という言葉、マーガレットという女性名となっているこの言葉からきているのではないかといわれています。 白灰緑色で 薄い毛に覆われた
小さな葉と、甘い香りを持つ多年草。白い結び目のような、小さな花が咲きます。耐寒性がないので、寒冷地では一年草として育てることもあります。名前の由来は、ラテン語「マヨルmajor(大きい)」から来ています。
■お料理に
挽肉料理に入れたり,肉の煮込みやローストに。
香りが優しい分,長く火を通しますと独特の香りが消えてしまうので,さっと火を通す程度にします。
長く煮込むときは,タイムと合わせて用いると、風味の相乗効果が期待出来ます。
・乾燥に向くハーブで,ドライにしたものをスープやソース,シチューの香り付けとして。
ツツジ科スノキ属の北アメリカで生産されている小さな果樹。ツルコケモモの近縁種で日本名はオオミツルコケモモ。さくらんぼ大の小さくてかわいい真っ赤な実をつけます。名前の由来はクランベリーの花が鶴(クレイン)に似ていることからきています。酸味がありジャムやジュース、お菓子などによく使われています。クリスマスのときには七面鳥の丸焼きにクランベリーソースはつきもの。ちなみに、クランベリーにメープルシロップを加えて七面鳥に添えたのが、クランベリーソースの始まりと言われています。アメリカでは果物出荷量のトップ3に入るほどの人気ものです。
■ハーブティーに
材料 (カップ約1杯分)
100%クランベリージュース ・・・ 約100cc
レモンバーム(フレッシュ) ・・・2枝(生葉を10~15枚程度)
お湯 ・・・約100cc
■お料理に
ジャム、ジュース、いろいろなお菓子にも。
南アフリカのセダルバーグ山脈の高原に自生する低木の針葉樹の一種です。小さな黄色い花が咲きます。「ルイボス」という名は、お茶をつくるときの発酵過程で 葉や新芽にだんだんと現れてくる赤い色に由来します。小さな黄色い花が咲きます。ルイボスの効能は南アフリカのみならず、ドイツ・オランダ・イギリス・ アメリカ・日本などで研究され、その効能が検証されています。従来南アフリカの先住民の間では、「不老長寿のお茶」として今日まで愛飲されています。
■ハーブティーに
■体に
・化粧水に
・入浴剤として
・洗顔の際に(くすみに効果があります。)
蕾を乾燥させて作られるクローブのスパイスは、16世紀以来、胡椒と並んで、重要な貿易品として地位を占めてきました。インドカレーにおいては、シナモン、カルダモンと並んで欠かせないスパイス」の1つです。 また クローブは、古くから伝統的に歯痛の治療薬として用いられており、中国では、クローブの蕾を噛んで、歯の痛みを和らげるのに使っていました。現代でも、歯磨きの原料として使われており、市販されているチューブ入り歯磨の中には、クローブの香りを感じるものがたくさんあります。また、強い殺菌作用があることから、伝染病の治療にも使われてきました。
■お料理に
煮込みやオーブン料理で肉・たまねぎなどに刺して香りを加えます。
ひき肉料理には粉末を使います。甘くさわやかな香りが特徴です。
ジャスミンは耐寒性の常緑ツル性の植物で、原産地は北インドや中国。香水や石けんなどの香料やお茶に混ぜるなどして使われます。ジャスミンの精油は、東洋では何世紀にも渡って医薬品や香料として認められ、ジャスミンの花は日暮れのころから濃厚に甘く香ることから、インドでは「夜の女王」と呼ばれたといいます。蒸し暑い夜の空気に触れると開花するそうです。最も強い香りを放つ夜明け前に花を摘み香りを楽しめます。
■お茶で
ティーポットにティースプーン2杯のドライハーブを入れ、熱湯を注いで3分ほど蒸らします。
■
エッセンシャルオイルに
気分をリラックスさせてくれます。
また、不安感を和らげる作用もあり、気分を明るくさせるだけでなく気持ちを高ぶらせてくれます。
■体に
ジャスミンのハーバルバスは、高貴な湯浴として、肌を鎮静させ強壮するのに、とても効果があるとされています。
鮮やかなオレンジ色の花を一年中咲かせて、目を楽しませてくれるハーブ。別名キンセンカと呼ばれています。ヨーロッパでは古くから、マリーゴールドに含まれる黄色の色素をチーズの色付けに利用してきました。また、シェイクスピアの『冬物語』に、「日没とともに床につき、朝日とともに泣きながら起き上がるマリーゴールド」のせりふがあります。ギリシャの伝説では、太陽を恋い焦がれ、見つめ続けて息絶えた娘がいたとか。その娘の倒れた後には、太陽に似た花が一輪咲いていたといい、その花がマリーゴールドです。娘の悲しい思いがこもったこの花は、女性を美しくしてくれる力を持つやさしい花でもあります。
■お料理に
新鮮な花びらには、刺激性の軽い苦みがあり、ほぐしてサラダやスープに飾るとおいしいアクセントになります。
■ハーブティーに
お茶として飲んだ場合、ちょっと苦味があり飲みにくいハーブのひとつでしょう。カモミールなどとブレンドすると飲みやすくなります。
おすすめは→ジャーマンカモマイユ・ラベンダー
「トムヤムクン」などエスニック料理にも使われる細長いイネ科の植物です。
青々とした葉に、レモンを加えたような香りですが、エキゾチックな甘美な
香りもします。インドでは古くから感染症や熱病、虫避けに使われて来ました。
葉や茎はフレッシュでもドライでも使います。スッキリさわやかハーブティーに料理ならトムヤンクンなどタイ料理の香り付けに使います。ニンニクやトウガラシとも合うので魚介類や肉の料理にも使われます。ドライは香りが落ちるので出来ればフレッシュを使いたいです。
防虫、脱臭効果があるので、乾燥させてタンスやクローゼットに入れてもいいでしょう。